僕が考えている八戸市の活性化プランです。
イメージは大体出来上がってるので、基本的な枠組みを作ってから詳細を付け足していきたいと思います。
まずは中心街の空き物件を使って、八戸で「インキュベーションオフィス事業」をやりたいと考えています。
八戸でインキュベーションオフィス
インキュベーションオフィスは都内ではあまり珍しくないのですが、ベンチャー企業が起業したばかりの際に低価格で借りられるスモールオフィスの事です。
1フロアをいくつかの個室やミーティングスペース、フリーアドレススペースなど小分けにして数社~数十社入居するのが、インキュベーションオフィスの形です。
また、オフィススペースの提供だけでなく、税務や法務、経営サポートなどの支援事業を同時に行っている場合もあります。
イメージに近い座組み
ときどきこの記事が読まれているようなので補足すると、XTech Venturesさんがオープンさせた「xBridge – Yaesu」というインキュベーション施設がイメージと近いです。
東京駅から少し離れたところは古い空きビルが多かったんですが、最近は老朽化したオフィスビルをリノベーションしたりしてかなりおしゃれになってます。
渋谷や六本木辺りだとオフィスは坪単価で20,000〜50,000円くらいなんですけど、このちょっと離れたエリアは坪単価が安いのでスタートアップ企業が今めちゃめちゃ集まってるんですよね。
余談ですけどXTech Venturesの西條さんは、サイバーエージェント時代に1回八戸に来られてご挨拶した記憶があります。
インキュベーションオフィス事業の狙い
この八戸でのインキュベーションオフィス事業の狙いは大きく分けて2つあります。
- 中心街のテナントが埋まる
- 起業が増え雇用が生まれる
企業が成長し移転や拡張
インキュベーションオフィスだけでテナントの空き物件が埋まるというのは、せいぜい1~2フロア程度なので、それほど大きな効果は見込めないのかなと。
ただし、その中で成長して規模が拡大する会社が出てくれば、近隣のテナントに移転したり増床することもあるでしょう。
インキュベーションオフィスが提供するのは最初の部分なので、むしろ理想は1年以内に出て行ってもらうことだったりします。
企業の新陳代謝と雇用創出
そして大事なのは新たな「雇用」が生まれることです。
新しい会社が生まれ、新しいビジネスが走り出すと、事業を拡大していく為に雇用が生まれます。
企業の新陳代謝が良くなり新しい芽が育っていかない限り、八戸市の活性化につなげることは難しいと思っています。
事業として利益を出し続けることが大切
もちろん事業としてやる以上はボランティアではなく、きちんと利益が出る仕組みが必要です。
複数の収益源を作る
家賃収入、コンサルティング費用、紹介料、イベント手数料など複合的に収益化できる見込みは十分にあると考えています。
これは単純にレンタルオフィス事業としてやってしまうと、全く面白くないんですよね。
インキュベーション事業としてベンチャーキャピタルを絡めたり、ビジコンを主催したり、大手企業とのタイアップなどを行うことで、面白い形が取れるんじゃないかと思います。
有効なお金の使い方と中身
箱モノに数十億円とか使ってしまうのであれば、起業家を創出して資本金1000万円の会社を100社生み出した方が多くの雇用を生み出せるはず、、、と考えたのがこのプランを考えたきっかけです。
ただ「場」を作って諸々を用意したところで、大事な中身(起業しようとする人も含めて)が伴わないと元も子もないのです。
企業誘致や代理店開拓、インターン制度や起業家育成なども絡めながら、事業として複合的にコンテンツを作りこんでいく必要があります。
「インキュベーションオフィスを作ったから利用してね」では100%うまくいかないっす
大事なのは箱じゃなく仕組みを作ること
この記事を書いたのはかなり前のことなんですが、いつのまにか八戸にもそれっぽいインキュベーションオフィスができたりしてますよね。
ちなみにインキュベーションオフィスについては上の方でも書いてるんですが、イベント活用とか単なる箱としての存在になっちゃってると全然面白くないのです。
あくまで大事なのは「仕組み」を作ることなんですよね。
なんか自分が考えていることを記事にしたら、八戸で勝手に実現していくのかなーなんて思ったりして。。
エコシステムを作り上げる
例えばSkyland Venturesが提供してるHive Shibuyaなんかは、シード投資とワンセットになってるので、ここからどんどん優秀な起業家が育っていったりしています。
また冒頭で触れたXTech VenturesのX-Gateなども、最終的なキャッシュポイントは成長した後に置かれているので、賃料は無料で良いのです。
基本は「受け皿」として機能させることが大切で、志を持った人が集まるコミュニティであるとか、起業ノウハウを共有できるような存在にもっていかないことには、ただの儲からないレンタルオフィス業に成り下がってしまいます。
必要なのは背景とストーリー
また、イベント頼みで施設の有効な活用方法が見つからなかったりするのは、それぞれの箱同士でコミュニティ機能が被っているためですよね。
解決方法としては、ふわっとした市民のアイディア任せにするのではなく、使用方法を特化し明確な目的を作って運営することです。
おしゃれな施設を作るとそれっぽくは見えるんですけど、ストーリーがないと中身が空っぽになっちゃうんですよね。
コメント
コメント一覧 (2件)
はじめまして。
八戸にはインキュベーションオフィスはないのだろうか・・・と思い検索をかけていたところ、
こちらのサイトへ辿り着きました。
私自身が、インキュベーションオフィスに今とても興味がありますので、コメントさせて下さい。
確かに、東京では実在するタイプからバーチャルなものまで、
レンタルオフィスやインキュベーションオフィスは無数にありますよね。
それも、数千円~。
将来的には東京のインキュベーションオフィスで起業できたら・・・と思い試行錯誤しているところですが、
この手のものの認知度自体が田舎では低いので、当然ながら、八戸にはないわけですよね。
田舎で広めるには、認知度とどれだけの良い支援や空間が備わっているのか、という説得力が要りそうですが・・・
載せている画像のインキュベーションオフィスも、都内の某オフィスのものでしょうか。
検索かけていた時に、見たことがありますが、こういう都会的でモダンで、オシャレな空間のインキュベーションオフィスが八戸にもあれば、物凄く理想的ですし、
とりわけ江東区の青海にあるthe SOHOのような機能を持った施設が最も理想的だと考えます。
立地の割に家賃も安価ですから、八戸でインキュベーションをやるのであれば、
一般の小さな貸事務所でも10万円前後する為、それよりも遥かに安く、数万円程度の家賃であれば、
起業したばかりの人や、若い世代でこれから起業をしようと考えている人達も集まりやすいと思います。
ネット上での商売をしている人や、司法関係の職業の方がフリーランスでオフィスを持つ為に入居することが多いイメージですので、
そういう方達を対象としたセミナーだったり、交流パーティだったりを、オフィス内で開催できれば素敵です。
はっちとかには作れないのでしょうか。
更新されていないようですが、八戸にインキュベーションオフィスの誕生、願っています!
コメントありがとう御座います。
写真はサイバーエージェント・ベンチャーズのインキュベーションオフィスですね。八戸でやる時もただのレンタルオフィスではなく、インキュベーションやイベント企画など複合的に価値を作っていく必要があると思います。
また海のイメージが強い八戸はthe SOHOみたいな施設があっても面白いですよね。廃校をリノベーションしてオフィスとして活用する企画なんかも動いてたんですが、公共系は色々と時間がかかってしまうそうです。はっちが活用できれば確かに手っ取り早いですね。
スタートアップ企業にとって家賃などの削れない固定費は大きなリスクになるので、後からお金が入ってくる助成金とか支援制度よりもローリスクで事業を始められる環境の方が大切なんじゃないかなと思います。
また逆に首都圏の企業が八戸で事業を展開したいという時も、こういったインキュベーションオフィスがあれば一時的な事業所としても活用できます。
サイトが更新できてなくて恐縮ですが、ここから更に詰めていって記事にしていきたいと思います。