「美味しい野菜が食べたい。食べて欲しい」
八戸市南郷区にてサラブレットの飼育、にんじん、大豆、ニンニクなど、無農薬・無化学肥料で試行錯誤をしながら露地栽培の野菜作りに励んでいる、水野さん夫婦の南風農園を取材してきました。
今回は農業ビジネスでの地域活性化をテーマに、記事を取り上げていきたいと思います。
八戸市南郷区「南風農園」について
農家出身だったわけではなく純粋に農業に魅了され、2006年に茨城にて畑と古民家を借りて農業を始めたそうです。
見知らぬ土地での生活、イノシシの害など苦労しながらもイベントを企画したり、東京などへ出荷したり頑張っていました。
運良く親戚の畑が借りれて自分たちのステップアップにもなるという事で、2013年5月から南郷区に移住し日々美味しい野菜を作っています。
現在はおいしい野菜や人参ジュースなどを販売しています。
有機農法のマーケティング
「森に囲まれ、自然豊かな環境で、農薬、化学肥料、除草剤を一切使わず、木材チップや米ぬかなどを畑に投入し、微生物が棲みやすい環境作りを目指しています。
微生物の多様性が広がることで、野菜に必要な栄養分を微生物達が運んでくれます。
人参4反分で約4tの収量があり、2013年は無肥料栽培でしたが、今後は炭素循環農法(たんじゅん農法)を取り入れて、より菌類が豊富な畑作りをしていきます!」
なんとも興味深いですね。
魅力的で食べてみたいと思いますが、実際のところ消費者の手元にはなかなか届かないのが現状です。
実際に畑に伺いしお二人の話を聞いてみると、やはり想像を絶する大変さに驚きました。
収穫に時間がかかり、収穫量も減ってしまうそうです。
しかしこの冬作っていた南風農園の雪下人参は、フルーツのように甘く水水しく全く癖のない美味しさには、今まで持っていた人参の概念を覆されました。
いいものなんだから高くてもいいと思う、欲しい人に確実に届けることができればいい。
もう価格競争では成り立たない外食産業、故に求められるのが食材の品質です。
クオリティーにこだわった農法は必要不可欠だと思います。
手のかかる事ではありますが、だからこそビジネスの間口を広げてはどうでしょうか。
体験イベントの開催やインターンシップ、他業種との共存など、人々が農地へ足を運ぶテーマパーク農業なんかも面白いのではないかと思います。
農業にはビジネスチャンスがたくさんありますよね。
就農斡旋に繋げるビジネス
農家というくらいだから、農業は家族経営がほとんどです。
小さい組織だからこその良さもありますが、農業経営はワンマンになりがちな面もあるようです。
たとえ身内であっても後継者が入りにくく、まして農家出身でない人が農業をはじめようとするには、農地や住宅の確保が非常に難しい状況です。
例えば第三者が仲介に入り農業を志す若者に後継者のいない農家から、農地を快く提供できるようなビジネスが身近にあってもいいのかと。
また、ストレス社会の現代、自然に囲まれ太陽とともに働く農業には、お金には変えられない豊かさがあるのも魅力だと思います。
更にビジネスとして魅力的な産業になれば、やる気のある人材も資金も集まり活性化につながると考えています。
農業衰退の緩和、地域活性化繋がるのではないでしょうか。
一般企業のように農業に就職する時代をつくっていくのも1つの方法です。
豊かな農業、質の良い野菜、若い後継者など、良いサイクルに繋げていきたいですよね。
そんな時代をつくる時期が来ているんだと、この取材を通して肌で感じることができました。
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コメント
コメント一覧 (2件)
初めまして 八戸市在住53才自営、犬と暮らして居ます。南郷に移住し静かに暮らしたいのですが何かアドバイスを頂けたら幸いです。
コメントありがとうございます!僕も子供が巣立っていったら、静かなところに移住して古い家をリノベーションして住みたいなといつも思っています。
アドバイスができるほどの立場ではないのですが、自分がやりたいことを伸び伸びとやれるようにそれまでに複数の収入源は作っておきたいなと思っています。それが事業投資なのか資産運用なのかは人それぞれだとは思いますが、まずは心の余裕が持てる状態にはしておきたいですよね。