八戸が嫌いだったんじゃなくて、自分が嫌いだったのかもしれない

八戸が嫌いだったんじゃなくて

田舎が嫌いだったんじゃなくて、自分が嫌いだったんじゃないか」という記事が、たまたまTwitterのタイムラインに流れてきたので読んでみたんですよね。

これがなかなかハッとさせられる内容で非常に面白かったんです。

僕は高校卒業まで八戸に居たんですけど、高校生活がそれはそれはもう退屈でとにかく東京に出たいと思い込んでいました。

毎日の楽しみは部活か体育の授業くらいしかなくて、いつしか普通の授業もサボってダイエーかオメガに入り浸る日々でした。

ダメダメな高校生でいつも自己嫌悪してました。。

目次

東京に出たいと進路を考え始めた頃

東京に出たい

高校2年くらいで進路を考え始める時期に、周りに「ああなりたい」と思えるような大人が居なかったというのもあるのかもしれません。

今でもそうなのかもしれないんですが、周りからは不況で良い仕事もないし、給料も安いから公務員試験を受けて市役所にいけと良く言われていました。

公務員の退職金の話なんて、ずっとずっと先のことを高校生に言われても何も刺さらないのに。

やりがいとか社会意義とか、もっとポジティブに言ってくれよと今なら思いますよね。

八戸に住んでいた学生の頃を思い出すと

遠出するような足がないので、「とりあえず街に行こう」っていう流れで中心街に出るのが一般的でした。

そこから映画を観にテアトルに行くかカラオケに行くか、あとはゆりの木ボウルかギガパレスくらいしかなくて。

その当時でもやっぱり娯楽施設があまりなくて、今はもっと少なくなってるようなので、八戸の中高生は何をして遊んでるんだろうと不思議に思います。

遊ぶ場所が無くなっている事実

大人になってからラウンドワンなんかに行ってみると、僕らの学生時代にこんなとこがあったら1日中入り浸るだろーなと思って遊んだ記憶があります。

地元でそういう意見なんかとっくに挙がってるんでしょうけど、ラウンドワンを誘致できていないってことは単純に市場として旨味がないからなんだと思います。

コンセプトとか分かりやすいんで、もう自前で作っちゃった方が早いんじゃないですかね。

本の町「八戸」は実際どうなんだろう

八戸市中心街

来月できる「八戸ブックセンター」には期待している側ではあるんですが、僕自身が昔から活字を読まない人間だったので、学生だったらなおさら興味が持てていないのかも。

人生の役に立った本と言われれば、スラムダンクであり最近だとキングダムだったりで基本は漫画になってしまうんですよね。

ちょっと話題が脱線しますが、活躍してる八戸出身の作家や漫画家についても触れようかなと。

八戸市出身の作家「呉 勝浩」

ちょっと前に同級生が作家になってて賞を取ったんだけど、本は買ってもなかなか読んでなくて。。

八戸出身の作家「呉 勝浩」の作品をいくつかピックアップしたので、良かったらどぞ。

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八戸市出身の漫画家「花沢健吾」

八戸出身といえば「花沢健吾」さんが漫画家として有名ですよね。

「ボーイズ・オン・ザ・ラン」とか「アイアムアヒーロー」は映画化もされているので、八戸市はもっと漫画にフォーカスしてもいいんじゃないかなと個人的には思っています。

著:花沢健吾
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最近ハンター×ハンターを最初から読み直して大幅に睡眠時間を削ってしまったんですが、ビールが飲めてレベルEが全巻揃ってたらその場所にしばらく入り浸る自信がありますね。

思いつきだけどキュレーターを公募して、街の人がオススメする漫画を置いて読んだ人がコメント残せるみたいな、ソーシャルコミュニケーションとリアルな場と人が集まるコミュニティを作っても面白いのかもしれないなと。

カレー屋のCoCo壱番屋が4000冊とか漫画を置いて繁盛しているなんて話もあるので、案外中心街への集客としてバカにできないかもしれないです。

「ルサンチマン」なんて八戸が舞台にガッツリ出てくるし、何年も前の漫画なのにVRでAIと恋をするなんて今流行りかよと

大人になってから八戸のことを考える

故郷八戸のことを考える

八戸以外の色んな地方に仕事で行く機会があったんですが、同じ地方都市でも八戸はかなり恵まれている方なんだってこともわかりました。

田舎には選択肢がない、とずっと思っていたけれど、そうじゃない。

自分なりの価値基準を持って何かを選んだことがなかったから、何を選んでもその価値を判断できなかったのだ。

都会的という分かりやすい価値でしか物事を測れなかったのだ。

世界を狭く、閉ざしたのは、本当は他ならぬ、自分だ。

そこにあるものを、もっとそのままに、楽しめばよかった。

これはまさにその通りで、僕も学生の頃は閉塞的なマインドで価値基準を持っていなかったんだと思います。

大人になると色々な経験を積んで、多様な価値観の元で八戸という街の魅力が見えてくるんですよね。

学生時代にその良さがわかるかと言われると、正直難しいのかもしれないなと。

八戸の課題を考えていて思うこと

八戸の課題

そんな八戸のこれからの課題ってなんだろうと思ってググったら、「八戸市都市計画マスタープラン」のWEBページが引っかかって資料を読み漁ってみました。

議事録の前置きはちょっと長いなとは思ったんですが、発言の内容は結構面白かったです。

人口が減ってくるし課題もたくさんある中で、「八戸らしさ」を出しながら変化し続けていかなきゃいけないんだなと感じます。

マスタープランの策定とか見直しや、今後検討するみたいな文言は正直あんまり入ってこなくて、結果どこを目指すのかっていうのが先に欲しいなとちょっと思いました。

僕は経営者気質なので、どうしても数字が気になってしまうんです。

KPI(目標数値)を先に出す感じで、そこから人口を増やすにはこんな施策が必要で、こんな方法が他の自治体で成功しててとか、目標に対して案を出していくと面白いんじゃないかなと。

例えば八戸市は今後10年で人口を30万人に増やすって言い切っちゃうとか、それくらいの大目標は欲しいですよね

八戸市の活性化には「熱量」が必要

八戸から出て行った人を呼び戻すのも、出ていかないようにするのも、また他の地域から来てもらうのも本質は一緒です。

人を引き寄せるためには「熱量」が必要なんだと思います。

熱量が高いところには人が自然と集まってくるし、またその熱量を生み出すのも人なんですよね。

なので、中心にいる人たちはエネルギーを燃やし続けなきゃいけないのです。

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